腰に悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。腰の痛みには、何らかの病気やケガが原因となって起こっている場合もあります。そこで今回は、“腰の痛み”について考えられる原因と予防法についてお伝えします。
動いたり・歩いたりした時に腰が痛む5つの腰の病気
体を動かす時や歩く時に腰痛が現れる場合には、主に以下のような5つの病気が考えられます。
- 急性腰痛症(ぎっくり腰)
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎すべり症
- 腰部変形性脊椎症
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腰痛が症状の一つとして現れる病気
腰痛は腰の病気によるものだけでなく、さまざまな病気などでも起こることがあります。考えられる病気は次のようになります。強い痛みや発熱がみられる時には、早期の治療が必要な事もありますので早めに内科の受診をおすすめします。受診の際には、腰痛のほかにどのような症状があるのか、いつ頃症状がでるようになったのかなどを医師に伝えるとスムーズです。
泌尿器の病気
・尿路結石 ・膀胱炎 ・腎盂腎炎
消化器の病気
・胃・十二指腸潰瘍 ・胆石 ・胆嚢炎 ・膵炎
婦人科の病気
・卵巣嚢腫 ・卵巣捻転 ・子宮外妊娠
血管の病気
・腹部大動脈瘤 ・腹部大動脈解離
皮膚の病気
・帯状疱疹
日常生活の習慣などが原因となって引き起こされる腰痛の予防や対処法
日常生活の中での次のような習慣などが原因となって引き起こされる腰痛もあります。その予防や対処法について次にお伝えします。
加齢
・腰やお腹の筋肉量を増やして背骨を支えること
・無理のない程度で有酸素運動やウォーキング(治療中の方は主治医の指導を受ける事も大切)
・丈夫な骨を作るために欠かせないカルシウムやビタミンD、たんぱく質などの栄養素も積極的に摂取
・座る時に良い姿勢を保つこと
・無防備に前へかがまないこと
・重いものを持たないようにする
運動不足
・運動は筋力量の増加や肥満の解消、血流の改善に効果
・ウォーキングやストレッチ、ヨガ、筋力トレーニング
姿勢が悪い
・日頃から正しい姿勢を心がける
・姿勢の悪さを感じたら、意識的に胸を張る、腰を伸ばすなどして正しい姿勢をとる
長時間同じ姿勢が続く
・同じ姿勢が続く作業を行うときには、作業の合間に腰を左右に動かしたり伸ばしたり、軽いストレッチを行って筋肉をほぐす
・休憩の時には立って体全体を動かす
寝具が合っていない
体に合った寝具を選ぶためには、まず体重や背骨の湾曲などから、どの程度の固さ・高さが腰への負担が最も少ないかを知ることが大切です。不安があれば一度医師に相談してみると良いかと思います。