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【院長ブログ】骨粗鬆症の原因

2023.10.30

骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。そこで今回は“骨粗鬆症の原因”についてお伝えします。

骨の新陳代謝(リモデリング)

骨は一度できあがってしまうと、その後変わらないもののように思われがちですが、 実は古くなり劣化した骨は、メンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっています。 これが骨の新陳代謝(骨のリモデリング)といいます。

健康な骨では、骨吸収(骨を壊す働き)と骨形成(骨をつくる働き)のバランスがつり合っています。 しかし、骨粗鬆症の骨では、骨吸収がどんどん進んで骨形成を上回ってしまい、骨がスカスカしてもろくなるのです。

骨粗しょう症は特に女性に多い病気で、患者さんの80%以上が女性!

女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下しますと、急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べて早く骨密度が低くなります。 

骨粗鬆症の分類

骨粗鬆症はその原因によって、原発性と続発性に分けられます。それぞれの原因についてお伝えします。

原発性骨粗鬆症

加齢・閉経(女性ホルモンの欠乏)などにより腸管でのカルシウムの吸収力の低下や、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由で起こります。ほかにも妊娠後骨粗鬆症や若年性骨粗鬆症があります。

続発性骨粗鬆症

特定の病気や、服用している薬が原因となって発症する骨粗しょう症もあります。骨代謝に影響を及ぼすホルモンが不足したり、骨形成に必要な細胞などに異常が起こったりして骨密度が減るものもありますが、骨の中に骨質を劣化させる物質が増えて骨がもろくなってしまうものもあります。また、薬の副作用による骨粗しょう症では、代表的なものにはステロイド薬の長期服用があります。

原因となる代表的な病気…副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患・関節リウマチ・糖尿病をはじめとする生活習慣病・慢性腎臓病(CKD)・慢性閉塞性肺疾患(COPD

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