首の骨は、6〜8キロある頭を毎日支えています。上下左右に動かしたり回転させるなどすることから、常に負担がかかり続けている状態ですが、加齢によって首の筋肉が弱ったり運動不足によって首をあまり動かさないことで首が筋違いを起こしたり筋肉痛になったりします。
こういった首の痛みは日常生活に悪影響を与えることから、悩まされることも多いのではないでしょうか。今回は、首の痛みの原因や対処法などを解説します。
首が痛くなる原因
原因①姿勢が悪い
首が痛む大きな原因は、普段の姿勢の悪さによって筋肉の緊張や血行不良が起こるためです。不自然な姿勢や猫背、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとることで頭部をうまく支えられずに筋肉に負担がかかり、痛みが生じやすくなります。
原因②ストレス
日常的なストレスによって自律神経が乱れると、体がこわばって痛みの原因となったり、肩や首のこりが生じることがあります。この「こり」から筋肉が緊張して血行が悪くなり、痛みが生じる原因となるのです。
原因③骨格のゆがみ
骨格がゆがみやすくなる人は、片足に体重がかかりがちだったり、バッグを常に同じ方の肩にかけるなどのクセがある人です。首の痛みは、こういった骨格のゆがみが筋肉に負担がかかったり神経が圧迫されることによって起こります。また、パソコンやスマートフォンを長時間使用する人は、「ストレートネック」や「テキストネック」といわれる状態となり、痺れや頭痛、吐き気などの症状も起こります。
首の痛い時の対処法は?
首が痛むときには、どういった対処法があるのでしょうか。ここではいくつかの方法をご紹介しますが、一番大切なことは「受診すること」です。次のような対処をしつつ、早めの受診を心がけてください。
ストレッチする
痛みを感じるときには、首や肩の柔軟性を高めて血行を良くするためにはストレッチが有効です。積極的に腕を回したり肩甲骨を動かすことが大切ですが、痛みがひどいときは逆効果になる可能性もありますので、注意が必要です。
幹部を温める(冷やす)
首の慢性的な痛みやハリ、こりは温めることによって血行が良くなったり筋肉のほぐれから痛みが緩和されることがありますので、入浴時に血行を良くすることも意識しましょう。なお、急性の痛み(捻挫や打撲など)は冷やす方が効果的とされています。
日常的に良くならない時は受診を!
首の痛みについては、前述したような対処が効果的です。ただし、それでも症状が良くならない時は、早めに受診しましょう。