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【院長ブログ】リハビリテーションの種類

2024.06.19

高齢化が深刻化する日本において、今後ますますリハビリテーションの役割が重要となります。リハビリテーションには様々なものがありますが、今回はその“リハビリテーションの種類”についてお伝えします。

リハビリテーションにはどのような種類があるの?(専門職編)

日常生活動作(ADL)の向上をめざし、医師の指示のもと理学療法士と作業療法士が協力して、専門的な立場からリハビリを行っていきます。

理学療法

基本的な動作能力の改善・回復や筋肉の収縮予防を目的とした、バランス訓練、歩行訓練などの運動指導が中心となります。

電気、温熱、けん引力、レーザーを用いての物理療法のほかにマッサージを行い、トレーニングマシンを使ったパワーリハビリでは、年齢や状態に応じて負荷をかけていきながら筋力強化を図ります。

作業療法

応用的な動作能力の改善・回復を目的に手先を使った作業の訓練となります。

食事動作や服のボタンをはめる動きといった生活に即した細かい作業ができるようにトレーニングしていきます。

リハビリテーションにはどのような種類があるの?(施設編)

リハビリテーションには、通所と訪問の2種類があります。それぞれの特徴は次のとおりとなります。

通所リハビリテーション

要介護、要支援の認定を受けていて、自立して歩行できる方が通所リハビリの対象となります。医療保険でのリハビリは、最長5ヵ月間という制限があります。ところがその期間を超えても、リハビリが必要な方や継続を希望する方がおられます。その場合は介護保険も利用しながら進める場合もあります。

訪問リハビリテーション

一人暮らしや高齢でなかなか外に出られない方や、脳梗塞や頸部骨折などの疾患によって通所リハビリに通うのが難しいという方に、訪問リハビリテーションがあります。実際の生活環境の中で、自宅のトイレや階段の上り下りが一人でできるように、患者さんの生活に即した実践的なリハビリを行っていくほか、必要な福祉用具の提案をさせていただくこともあります。一人でトレーニングができるように、家の中にある椅子や机を使った運動のアドバイスを行っています。

訪問リハビリテーションで基本的な動作を確立させて、通所リハビリテーションに移行される方もいます。

リハビリテーションのメニューはどうやってきめるの?

さまざまな生活動作が一人でできることをめざし、痛みを訴えている方はそれを緩和するためのストレッチなどを取り入れながら、その人に合ったプログラムを考案します。

3ヵ月に一度プログラムの見直しを行う際は、患者様とご家族、医師、リハビリスタッフなどが集まってリハビリ会議を行い、現状を確認した上でそれぞれの意見を参考にしながら、今後のリハビリメニューを決めていきます。患者様お一人が頑張るのではなく、たくさんの人で支えていくのが重要です。

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